生誕90年 古茂田守介展 ギャラリートーク

今治市玉川美術館で
松山出身の古茂田守介
「生誕90年 古茂田守介展――その線の美」開催中。


それにあわせ、娘で銅板画家の杏子さんの
ギャラリートークがありました。


古茂田守介の作品は地元の愛媛県美術館、久万美術館
大学生以降過ごした東京の目黒美術館などに所蔵が多くあります。


画風や本人が病気がちだったという話もあってか
私も暗く重いイメージだったのですが
「古茂田家の人々」という映画が1本とれそうな
とにかく風変わりでおもしろい一家だったようです。


家から玄関に入るまでにシーソーのような橋をつくったり
(お客さんはバランスをとらないといけない)
娘に、お客さんが来たら、”おひけえなすって”と
出迎えるのだと教えていたり
(本当にそれが正しいとしばらく思っていたそう)
夕方には木魚がなったり
(杏子ちゃん、もう帰る時間みたいよー)
とにかくおもしろいエピソードはつきませんでした。


(いろんな家族があるもんです。)


杏子さんが守介さんに教えられたことは
描くとき、美しい山を描くのではなく
山が美しいと思う自分を大切にしなさい
ということ。


杏子さん自身の作品がまたおもしろいのです。
一同に並べると、壮観というか
入りづらい人もいるかもしれませんが。



美術館つながりで
先日見た日曜美術館で(しぶい)
金沢アートプラットホーム2008の話題をしていました。
21世紀美術館から町へ飛び出してということのようですが
参加型の作品(最近はよく聞きますが)結構あるようで
公民館みたいなところで
こどもからおじいちゃんまでアートのパーツ、レジ袋の花をつくったり
数家族が同じテーマでドラマ作ったり
町の人が思い出の品を1つずつ持ち寄って全体で作品にしたり。
こういうコミュニケーションの作り方
いいなあと思いながら、うとうと夢の中へ。



http://www.kanazawa21.jp/exhibit/k_plat/


金沢21世紀美術館